今回は、バス釣り用のワームで使われるフックの新作をご紹介。
商品名は、がまかつ ワーム34R ハイドロール。
フックは通常のオフセットタイプですが、アイの部分にスイベルがついている、非常に変わった構造をした変わり種のフックです。
バス釣り用オフセットフックは既に多くの商品がありますが、どうしてこのフックはこのような構造を持って開発されたのか。
どういった用途を目的として開発されたのか、をみていこうと思います。
詳細
本体は、アイ部のスイベルとオフセットフックが取り付けられている構造ですが、フック部はがまかつから既に発売されているワーム34R エリートツアラーがベースになっているようです。
エリートツアラーは、管理人の記憶が正しければ清水盛三プロが監修したフックだったはずです。
エリートツアラーはストレートワームに対応したオフセットフックになりますので、ゲイブ幅が狭めのナロータイプ。
なので、このハイドロールもナロータイプのオフセットフックになります。
フックサイズは、2024年11月時点で5/0・6/0の2タイプ。
価格は、どちらのサイズも650円。
開発意図
さて、オフセットフックにスイベルが搭載された特殊なフック、ワーム34R ハイドロールですが、開発がスタートした背景にはあるテクニックで釣りをしている時に、どうしても発生してしまう糸よれを解消したい、という意図があるようです。
そのテクニックというのが、琵琶湖でボトムのバスを狙う時に、高比重ワームをノーシンカー状態で沈めてしゃくっては沈めてを繰り返す、というものです。
ノーシンカージャーク(NSジャーク)というテクニックですね。
このテクニックをやっていると、アクション時やルアーを回収する時にルアーがくるくると回ってしまい糸のヨレがどうしても発生してしまうそうで。
これが、新品のラインが釣行後に使い物にならなくなるくらい酷いとの事。
対策として、この糸ヨレを軽減する為にスイベルをフックにつけてみたらどうか、という感じで開発がスタートしたようです。
デプスのカバースキャットシリーズがその専用ワーム的な位置付けになっており、このテクニックなどが爆発したことでカバースキャットにプレミアがついてしまったことでも有名ですね。
この記事が投稿されているタイミングではだいぶ流通してきているので、昔よりは手に入れやすいと思います。
後は、サカマタシャッドシリーズですね。
セットしてみた
それでは、実際にワームにセットしてみようと思います。
ワームは、デプスの高比重ワーム、カバースキャットの3.5インチ。
サイズ展開は何個かありますが、一番オールマイティなサイズですね。
がまかつHPに公開されていた動画によると、カバースキャット 3.5インチには6/0サイズがいいとの事なので、6/0を選択。
実際にセットしてみるとこんな感じです。
フック本体がストレートフック用のエリートツアラーなのでナロータイプです。
ルアーの太さに対してフックのゲイブ幅があっていないようにも思いますが、ワーム下部にスリットが入っているのでフッキング時は思ったより針先が出てくれるようです。
このフックで一番悩んだのが、フロント部にワームをどれだけ差し込むかでしたが、動画などを見てみるとスイベルの途中くらいまで差し込んでいたので、写真の感じであっていると思います。
カバースキャットは上部に針先をカバー出来る突起部があるのですが、6/0サイズだと位置的に丁度いいみたいです。
動画でのおすすめ通り、カバースキャット 3.5インチには6/0サイズが良さそうです。
ちなみに、デプスHPではカバースキャット 3.5インチに対応するフックサイズは3/0以上と幅広いサイズに対応しているようです。
とりあえず、カバースキャットで使ってみる予定ですが、デスアダーの6インチとかとも相性良さそうです。
まとめ
以上、がまかつ ワーム34R ハイドロールのご紹介でした。
スイベルがフックと一体化しているなんとも珍しい構造に惹かれて購入してみましたが、こういう高比重ノーシンカーの釣りはお助けルアーになることも多いです。
気になられる方は是非試してみては如何でしょう。