
ダイワから発売されているハイエンドスピニングモデルである23エアリティ。
軽いけど強い、という特徴を持ち発売以来高い人気を誇る機種です。
そして、もう一つの特徴として挙げられるのが、幅広いラインナップです。
結論から言うと、23エアリティという機種に4つのタイプが存在するのですが、これがなんとも分かりにくい。
LT・ST・SFという略称の組み合わせによって区別されるのですが、とにかくこんがらがってきます。
特に管理人は、STとSFが頭文字が同じSなので、本当に分からなくなってきます。。。
そこで、今回は23エアリティの4パターンの機種を、数ある特徴の中から、2つに焦点を絞って区別していこうと思います!
※LT・SF・STの細かいことは下記のブログを参考にしていただければと思います。

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23エアリティの4パターンとは

まず初めに、23エアリティの4つの機種パターンのご紹介です。
4つのパターンは以下のような感じになります。
1 : LT
2 : ST LT
3 : SF
4: ST SF
この時点でかなりこんがらがってきますが、わざわざ4つの表記がある、ということは当然ですがこれらにはそれぞれ違う特徴があるはず。
その特徴を、この記事では“ボディサイズ”と”マグシールドの有無”という2点に絞ってみていこうと思います。
その1 : ボディサイズによる区別

まず一つ目は、ボディサイズによる違い。
これに関する略称表記は、“LT”と“SF”です。
簡単に説明すると、
LTと付いているリールのボディサイズは現在のダイワスピニングリールの標準サイズで、SFと付いているリールのボディサイズはLTモデル(標準サイズ)から約20%ほど小さいサイズである、という事です。

実際に2000番サイズの写真を比較してみると、左側のLTモデルより、右側のSFモデルのボディがより小さいことが分かります。
その為、LTとSFが同時に表記されることはありません。
これが、まず一つ目の大きな違いであるボディサイズの違いになります。
1 : LT (標準サイズのボディ)
2 : ST LT (標準サイズのボディ)
3 : SF (コンパクトボディ)
4 : ST SF (コンパクトボディ)
その2 : マグシールドによる区別

2つ目はマグシールドの有無による区別です。
これはSTという略称が関係してきます。
STモデルにはベアリングのグリスレスなどの特徴もありますが、管理人としてはこのマグシールドの有無が一番大事です。
というのも、マグシールド機構が搭載されていると軽いルアーを扱っている時にどうしても巻き心地が重い、と感じることがあるからです。
特に、エリアトラウトやアジング・メバリングなどで1g前後の軽く抵抗感が低いルアーを扱う時に強く感じます。
なので、管理人はエリアトラウトなどではマグシールド機構が非搭載のプレッソシリーズやスティーズシリーズ(スピニングモデル)を使う事がほとんどでした。
ですが、どちらのシリーズもボディ素材がザイオンメインなので、金属ボディでマグシールドレスのリールが出ると知った時はかなり心踊ったものです。
というわけで、マグシールドに注目して4つのタイプを見ていきます。
基本的に現在発売されているSWモデルでないダイワ製スピニングリールだと、マグシールドは”ラインローラー部”と”ピニオンギア部”の2箇所に組み込まれています。
そして、それぞれのタイプの搭載・非搭載を調べてみると下記の表のようになります。
ラインローラー部 | ピニオンギア部 | |
---|---|---|
LTモデル | ◯ | ◯ |
ST LT モデル | × | × |
SF モデル | × | ◯ |
ST SF モデル | × | × |
LTモデルはどちらにも搭載され、ST LTモデルとST SFモデルにはどちらも不搭載となっています。
一番ややこしかったのがSFモデルで、これはラインローラー部には非搭載ですが、ピニオンギア部には搭載されているという構造になっているようです。
以上の2点を踏まえ、23エアリティの4タイプを比べてみると、
1 : LT (標準サイズのボディ+マグシールド搭載)
2 : ST LT (標準サイズのボディ+マグシールド完全非搭載)
3 : SF (コンパクトボディ+ピニオンギア部のみマグシールド搭載)
4 : ST SF (コンパクトボディ+マグシールド完全非搭載)
という違いがあるようです。

では、上記の特徴を踏まえて、4タイプの具体的な品番を見ていこうと思います。
LTモデル
まず1つ目は、標準サイズのボディ+ラインローラー部・ピニオンギア部にマグシールド搭載のLTモデルです。
対応機種は12種類。
LT2000S-P・LT2000S-H
LT2500S・LT2500S-DH・LT2500S-XH
PC LT2500・PC LT2500-H
LT3000-H
PC LT3000XH
LT4000-XH
LT5000D-CXH
※PCは”パワーカスタム”の略称です。通常のスプール番手に搭載されているボディより1サイズ大きなボディが搭載されており、巻き上げのパワーを強化しているモデルになります。
例:PC 2500番のボディにはLT3000番のボディが搭載されています
2000番から5000番までラインナップされていますが、3000〜5000番はこのLTモデルしかラインナップがありません。
これは、STモデルやSFモデルがよりライトなルアーを繊細に扱うためのチューニングモデルになるので、ソルトウォーターで大型の魚をターゲットにするモデルには必要ないという事だと思います。
ですので、3000〜5000番を探されている方には今回のSTやSFの区別は考える必要がないとも言えます。
問題は2000番と2500番です。
とはいえ、構造的には従来のLTモデルと全く同じですので、従来の使い心地で慣れている方はこのLTモデルを選択されるのがいいと思います。
ST LTモデル
2つ目は、標準サイズのボディ+ラインローラー部にもピニオンギア部にもマグシールド完全非搭載のST LTモデルです。
対応機種は2種類のみです。
ST LT2000S-P
ST LT2500S-XH-QD
2000番のノーマルギアと2500番のエクストラハイギアモデルですね。
特徴としては、マグシールドが搭載されていませんので、従来のLTボディでより軽い巻き心地を得たい方にオススメなモデルになります。
用途的にはギア比を考えると、2000番はトラウトやライトソルト、2500番はバスフィッシングなどでしょうか。
SFモデル
3つ目は、コンパクトボディ+ラインローラー部にはマグシールド非搭載+ピニオンギア部にはマグシールド搭載のSFモデルです。
対応機種は5種類。
SF 1000S-P
SF 2000SS-P・SF 2000SS-H
SF 2500SS・SF 2500SS-H-QD
コンパクトボディのSFモデルなので、1000〜2500番が中心のラインナップ。
4タイプの中での位置付けは、コンパクトボディモデルのマグシールド搭載機種なので、LTボディを使っていてもっとリールが軽ければいいな、とかボディが小さくなったことで使い心地はどう変わるのかな?と興味がある方などにオススメです。
ラインローラー部にはマグシールド非搭載、ピニオンギア部にマグシールド搭載なので、適度に防錆性能を求めつつ巻きの軽さも得たいと思っているソルト中心の方にオススメかと思います。
また、昨今のライトソルト用のロッドやエリアトラウト用のロッドは50g台などの恐ろしく軽量なロッドも出てきています。
そういうロッドと合わせて、海での使用で防錆性能を維持しつつ、超軽量タックルを組みたい方にもオススメだと思います。
ST SFモデル
4つ目は、コンパクトボディ+マグシールド完全非搭載のST SFモデルです。
対応機種は4種類。
ST SF 1000S-P
ST SF 2000SS-P・ST SF 2000SS-H
ST SF 2500S-H-QD
こちらもコンパクトボディモデルなので、1000〜2500番が中心のラインナップです。
ボディの軽さと巻き心地の軽さにとにかくこだわりたい方にオススメのモデルです。
ST LTモデルも完全マグシールド非搭載ですが、ST SFモデルの方がボディがコンパクトな分、より色々な軽さに磨きがかかっている印象です。
エリアトラウトなどで巻きの軽さを追求したい方や、防錆性能を捨ててでもアジングやメバリングで巻き感度を得たい方などにオススメな、ちょっと玄人好みなリールかな、と思います。
実際、エリアトラウトのトーナメントに出ている方にも人気があるタイプだそうです。
もちろん、超軽量ロッドとの組み合わせも最適だと思います。
まとめ

以上、23エアリティにラインナップされている4つのタイプについて纏めてみました。
こうやって纏めてみて改めて改めて思いましたが、中々に複雑ですね。
この記事では内部構造の仕組みではなく、実釣でのことを考えて影響の強いボディサイズとマグシールドの有無によって違いを見てみました。
特に、マグシールドの有無に関しては人によって巻きの軽さをとるか防錆性能をとるかで考え方が分かれる部分だと思います。
そういった方々の選択時に、何かの参考になれば幸いです!