※24ルビアス LT2000S-Pのレビューは下記ブログへ!
先日、唐突にダイワ製スピニングリールの人気機種であるルビアスがモデルチェンジするとの情報がSNSなどで公開されました。
これ、個人的にすごくびっくりしました。
ルビアスは、ミドルグレードで比較的手に入れやすい価格帯であり、かつ基本性能が高いことで幅広い層のアングラーから長い人気を誇るリールです。
毎年開催される横浜フィッシングショーや大阪フィッシングショーで看板商品として大々的に宣伝されていたのですが、今年(2024年)は発表がなく、モデルチェンジするのは来年か。。。と思っていました。
ですので、このタイミングで発表というのには驚きました。
ルビアスでフィッシングショーで発表せず、発売直前にいきなり情報公開するのは初めてではないでしょうか?
ダイワさんも営業方法を模索しているのかなぁ。。。とも思い色々勘繰ってしまいましたが、まあそれはそれとして、自分としては外観や細かなスペックなどの方が気になるので早速商品ページを見てみることに!
24ルビアスの気になった4点
とはいえ、写真と発表されている構造情報のみになりますが、それでも気になる点が見つかりました。
リールの細かい機構の特徴に関しましては、ダイワのHPを見てもらった方がはるかに分かりやすいと思うので、ここでは商品ページを見て個人的に気になった点を挙げたいと思います。
個人的に気になったのは、以下の5点。
・ローターが最新型(22イグジストから搭載されているモノ)に変更されている
・メインシャフトの素材が、番手によって異なる
・22イグジストや23エアリティなどと同じ製造方法のギアが搭載
・PCモデルの追加
・5000番手の追加
新型ローターが搭載されている
今回のモデルチェンジで一番の変更点ではないでしょうか?
22イグジストあたりから導入された”エアドライブ”というスピニングリールの設計思想が、下位機種であるルビアスにも導入された点です。
簡単に言うと、ローター・ベールアーム・スプールの構造をより軽量化して使いやすく。
さらに、今までメインシャフトとピニオンが構造的に接触していたために起こっていた巻き取り時のノイズや巻きおもり感を、ピニオンギア周りにあるベアリングやカラー、または構造そのものを変更することで非接触構造に変更。
これにより、回転ノイズの軽減やファイト時などの高抵抗な状態でもより軽い巻き上げが出来るようにする、というのが狙いのようです。
色々変更されていてちょっと混乱してしまいそうですが、新しいデザインのローターが装着されているので、なんか変わったな、というのは分かりやすいです。
この辺りのことは、実機を触ってみたり、実際に使ってみないと感じにくい点なので、商品が店頭に並ぶのが楽しみですね。
メインシャフトの素材
次に、メインシャフトの素材が番手によって違うという点。
2000番からノーマルの3000番には軽量なアルミ製が、PC(パワーカスタム)仕様の3000番から5000番には剛性を重視してSUS(ステンレス)製が採用されているとの事です。
もしかしたら、従来品でも番手によって素材を使い分けていたのかもしれませんが、こうはっきりと明記するのは見たことがないので驚きました。
22イグジストなどと同じ製造方法を用いたギア
ギア関係では、24ルビアスでは22イグジストや23エアリティシリーズ、24セルテートなどと同じ、”超々ジュラルミン製MC(マシンカット) タフデジギア”と言うギアが搭載されているそうです。
こちらのギアも、先に22イグジストなどに搭載されているギア同様、リールに負荷がかかる大型番手に搭載されるものは表面強度をあげる特殊工作が行われる、との事です。
こちらも、順当にハイエンドモデルの技術が下位機種に移植されていますね。
PCモデルのラインナップ
最後は、PC(パワーカスタム)モデルのラインナップです。
2024年4月時点では、22イグジストにしかラインナップされていませんでした。
24ルビアスにラインナップされることで、PCモデルをより手軽に試すことが出来るようになったと思います。
ちなみに、FCモデルは現時点ではラインナップされていませんが、今後追加される可能性もあるかもです。
5000番手の追加
写真は20ルビアスなのですが、サイズのラインナップが4000番までしかありません。
ですが、今回の24ルビアスは5000番(LT5000D-CXH)が新たに追加されています。
これが、ただ単純にラインナップ数を増やしただけなのか、リール全体の剛性などが向上したことで追加されたのかは分かりません。
ですが、選択肢が増えたことは嬉しいですね!
同じ価格帯だとセルテートに5000番がラインナップされていますが、セルテートは剛性が高い代わりに自重が少し重たくなっていますので、ミドルグレードのリールで軽い5000番が欲しかった方には待望のラインナップではないでしょうか。
その他気になった細かい情報
・マグシールド
もうダイワ製リールの代名詞とも言えるマグシールドですが、先代ルビアスと同じでローターとワンウェイクラッチの間に取り付けられています。ラインローラー部とドライブギア両端のベアリング部には非搭載のようです。
・組み込まれているベアリング
組み込み箇所 | ベアリング数 |
---|---|
ハンドルノブ部 | 1個 (ダブルハンドルには2個) |
ラインローラー部 | 2個 |
メインシャフト部 | 1個 |
ピニオンギア部 | 2個 |
ドライブギア部 | 2個 |
オシレートギア部 | 1個 |
また、内部に組み込まれているベアリングに関しても詳細な情報が記載されていました。
基本的に先代モデルと同じ位置にベアリングが組み込まれているようです。
そして、従来と同じようにスプール内・スプールシャフト部にベアリングは組み込まれておらず、ハンドルノブ内にも1個しかベアリングは入っていないそうなので、この辺りはリールカスタムのしがいがありそうです。
・番手ごとに狙える魚種の目安
番手 | 対象魚目安 |
---|---|
LT2000S-P | エリアトラウト・アジング・メバリング等 |
LT2000S-H | 源流・渓流域でのネイティブトラウト・エリアトラウト・ アジング・メバリング等 |
LT2500S | バスフィッシング・エギング・アジング・メバリング等 |
LT2500S-DH | エギング |
LT2500S-XH | エギング・バス・トラウト等 |
PC LT2500 | バス釣り(PEライン使用)・エギング・ボートエギング・ テンヤ真鯛等 |
PC LT2500-H | バス釣り(PEライン使用)・エギング・ボートエギング・ テンヤ真鯛等 |
LT3000-H | エギング・シーバス・バス・ネイティブトラウト・ テンヤ真鯛等 |
PC LT3000 | シーバス・SLJ・タイラバ・大型トラウト等 |
PC LT3000-XH | シーバス・SLJ・タイラバ・大型トラウト等 |
LT4000-XH | シーバス・サーフ・ライトショアジギング・ヒラスズキ等 |
LT5000D-CXH | シーバス・サーフ・ライトショアジギング・ヒラスズキ等 |
まとめ
メーカーページの限られた情報だけでしたが、従来通り、ハイエンドモデルの技術が各所に反映されていますので、基本性能の高さが垣間見れて実際に触ってみるのが非常に楽しみなリールです。
ボディも先代モデルのようにワンポイントのゴールドが無くなり、ブラック&ガンメタ系で纏められてどんなロッドにも合いそうですし。
ちなみに、発売日は予定通りならば2024年8月以降になるとの事。
あとは、昨今の情勢的にこの発売日が伸びすぎないことを祈るのみです!